高須基仁さん<5>少子化でオモチャの需要が減り続け残念

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 写真はパリのシャンゼリゼ通り。1987年6月12日の日付が残っている。大きな買い物袋をぶら下げているのが、外資系玩具メーカー「マッチボックス・ジャパン」の社長をしていた頃の高須さんだ。

「掛川の田舎から上京して、銀座松屋のオモチャ売り場でアルバイトを始めました。憧れの銀座という街、しかも百貨店ですので、店員もきれいなお姉さんが多いだろうという下心もあった。そこで玩具問屋だったツクダ創業者の佃光雄さんと出会い、『高須、おもしろい会社があるぞ』と紹介されたのがトミーでした。アルバイト先が別であれば、また違った別の人生を歩んでいたかもしれません」

 人との出会いやタイミングで人生はどうにでも左右されるようだ。

「私が就職した昭和40年前後のオモチャ業界は、海外への輸出品の余り物を国内で売っているような時代でした。戸板商売といって、フーテンの寅さんみたいな人が縁日でオモチャをさばいていたイメージです。それがニクソン・ショックによって昭和48(1973)年に為替が変動相場制へ移行し、内需への切り替えが進んだ。幸いにして日本は第2次ベビーブームだったため、オモチャ業界は大いににぎわいました。少子化の今はあの時代に比べて売り上げは半分、需要は感覚的には10分の1くらいにまで落ちているように思える。とても残念ですね」

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