ユーチューバーも愛用 茨城発のスグれもの塗料って何だ?
大地震が頻発する日本で、今、社会問題になっているのが高度成長期に造られた高速道路や橋、ビルなどの劣化だ。国もこの問題に対応しようとしているが、サビで腐食した鉄や劣化したコンクリートの再生、延命に、「塗料」が大きな役割を果たしていることは意外と知られていない。
老朽化したインフラの修繕などに使われる「機能性塗料」を作る企業が茨城県にある。機能性塗料とはどういうものか。開発・販売をしている株式会社「染めQテクノロジィ」SD統括部長の番場万有美氏に話を聞いた。
「弊社の塗料は単に色を塗るだけのものではなく、サビ取りせずにそのまま上から塗れる防錆塗料や、ひび割れたコンクリートを強化する塗料などです。独自のナノ技術(1ナノ=10億分の1)によって強力な密着力を発揮します」
レストランの厨房の床は傷みやすく、修繕に数日かかっていたが、この塗料によって閉店後の作業でも翌朝からの営業が可能になった。そのため、高級ホテルのレストランをはじめ、大手外食チェーンでも利用されている。
■劣化コンクリートを“再生”