北インドのバラナシでチャイ片手に世界を赤く染める朝日を

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 旅が面白いのは、そこにしかない景色や人、文化に触れられるから。ただし、人生は短く、訪れることができる場所は限られる。仕事や趣味で海外を飛び回る人たちは、どこで、どんな世界を見ているのか――。一度は行きたいと感じる「絶景」を届けよう。

 映画会社の社員時代、有給休暇で旅した映像をTV局に持ち込み旅番組として放送するなど、ユニークな活動をしていた、たかのてるこさん。デビュー作の紀行エッセー「ガンジス河でバタフライ」はドラマ化もされたが、会社を辞めた現在は、旅人・エッセイストとして活躍する。今回は旅の“原点”ともいえるインドで撮った一枚だ。

 ◇ ◇ ◇ 

 北インドの町、バラナシは、ガンジス川での沐浴や火葬を行うヒンズー教徒が集う聖地です。真っ赤に染まる太陽が印象的で、地球上にこれほど赤く色づく場所があるのかと思うほど、世界が染まっていくんです。川沿いで耳をすませていると、祈りの声や洗濯をする音、船の遊覧する音が聞こえてきます。バラナシ辺りでは相部屋なら数百円で泊まれる宿もあり、うまい屋台飯も充実。私は熱いチャイを飲みつつ朝日を見るのが好きで、顔馴染みができるたびに楽しみが増える町です。

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