米山隆一
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米山隆一前新潟県知事・医師・弁護士

1967年、新潟県生まれ。東大医学部卒業。97年司法試験合格。医師として働くとともに、2011年から弁護士として活動。16年10月~18年4月、新潟県知事。現在は弁護士法人おおたか総合法律事務所の代表弁護士を務める。

【Q】老親がどのような状態になったら自動車免許証を返納すべきですか

公開日: 更新日:

 一方、同乗して怖くないなら、返納を無理強いしなくてもいいのではないでしょうか。車は高齢者の体力の衰えを補う極めて便利な道具で、特に地方では生活必需品です。リスクはあるにせよ、「恐怖」を感じさせない運転ができているなら、運転をしてもらった方が本人にとっても周囲にとっても楽であり、社会全体の利益は増えると私は思います。

 私の知事時代も高齢者の免許返納は重要な政策課題でしたが、同時にそれは常に、車を運転できなくなる高齢者の利便性の低下、ひいては、地域社会全体の利便性の低下と表裏一体でした。

 今後、より進む高齢社会において、運転免許返納によって「高齢化によるリスクを減らす」ことはもちろん重要です。同時に、現在話題になっている、自動ブレーキ付きの車に限定する免許などの工夫を講じた上で、「高齢化によるリスクを社会全体で受け止める」こともまた重要であり、そのコストを負担する覚悟を持つべきだと私は思います。

 年金2000万円不足問題に限らず、現政権は何かと問題が存在しないふりをする傾向がありますが、高齢者の運転問題は、運転のリスクを減らすだけでなく、そのリスクとコストを認め、その許容範囲を正面から議論することが望まれます。

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