今こそダジャレ!教育や医療現場で組織の潤滑油として期待
「なすがまま、きゅうりがぱぱ」。好きなダジャレを副業にしている人がいる。
一般社団法人日本だじゃれ活用協会の鈴木英智佳さん(44)だ。
鈴木さんは大学卒業後に大手メーカーに就職。その後、企業研修を提供する会社に転職して、ビジネススキルを研修として落とし込むノウハウを習得し、2011年に自ら研修会社を設立。会社を軌道に乗せつつ、今後のことを見据えてリーダーシッププログラムに参加した際に「最も自分らしくありながら、世の中にインパクトを与えるもの」を問うた。そうしたら、子どもの頃から好きだった「ダジャレ」にたどり着いたという。
そして14年、本業とは別に一般社団法人日本だじゃれ活用協会を設立することになった。
鈴木さんは小学生時代、父親の転勤に合わせて3回も転校を経験した。その頃からユーモアが好きだったが、新しい学校に馴染むのに時間がかかるため、外に表現する機会に恵まれなかったという。また、両親の教育方針がいわゆる「良い学校、良い会社=良い人生」だった。それも、根底にあるユーモア好きを発揮することを封じていたという。好きなこと、やりたいことを掘り下げていくと、子ども時代の体験が影響していたという構造は、好きなものを副業にする人たちの一つの特徴かもしれない。