台風15号の千葉県大停電で 太陽光発電と蓄電池が再注目
台風15号による千葉県の大停電で、太陽光発電と蓄電池に再度注目が集まっている。暗い夜を過ごしている横で、普段通りに冷蔵庫やエアコンが使えたからだ。
太陽光発電の売電価格は2012年に1キロワット当たり40円だったものが、今年は昨年より4円下がって14円。高額投資に見合わないとして、自宅屋根にパネル設置する家庭は横ばいが続いていた。
ところが、今回の大停電で11年の東日本大震災後のようなブームの兆しがあるのだ。
太陽光発電システムの平均的な設置費用は、太陽光パネル、パワーコンディショナー(直流電気を家電用の交流に変える)や工費などで150万~300万円程度。発電した電気を夜間も使えるようにする家庭用蓄電池は、パナソニックのリチウムイオン蓄電システム(LJSF50B)が128万円(希望小売価格)、京セラの大容量タイプは370万円(同)といった具合だ。
なかなかすぐに手が出る価格帯ではないが、設置の際は自治体から多少の補助金も出る。今回の停電で被害が多かった南房総市はリチウムイオン蓄電システムを設置した家庭に上限10万円。東京・江東区なら太陽光発電システムに上限20万円、給湯器(エコキュート)に同4万円、燃料電池(エネファーム)に10万円だ。また、神奈川県は共同住宅にも最大100万円の補助金を出す。
敬老の日に実家のリフォームを考えた人も多いはず。一緒に太陽光も考えてみたい。