加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

敵は鎌倉幕府、足利尊氏“天皇親政”のために闘った後醍醐帝

公開日: 更新日:

 日本の政治は、大化の改新(645年)以来、いつしか象徴としての天皇と、実権を握る帝の代行者による、二重構造の支配体制になってしまいました。天皇も国政に責任を負わされないことで、これを良しとした側面があります。

 ところが、ときに天皇自身が政治を行いたい、と言い出すことがありました。

 たとえば、後醍醐天皇(第96代)――。「太平記」では「当今(いまの天皇)御謀叛」という言葉が使われています。

 後醍醐帝は正応元(1288)年の生まれ。

 彼の時代、天皇家は持明院統と大覚寺統の2派に分かれ、10年を基準として、皇位を継承するという「両統迭立」が行われていました。鎌倉幕府が国政を司っていましたから、いわば天皇は飾りでよかったのです。

■「両統迭立」

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