探偵事務所も参入し始めた「高齢者見守りサービス」の実態
■セコムや郵便局なども続々参入
探偵事務所による高齢者の見守りサービスは全国で初めてのケースだが、大手企業も続々参入している。セコムは自宅にセンサーを設置し、一定時間動きがないとセコムに送信する「安否見守りサービス」。象印マホービンは、無線通信機を内蔵したポットを使い使用状況で異常をチェックする「みまもりほっとライン」。郵便局は「みまもり訪問サービス」「みまもりでんわサービス」「駆けつけサービス」の3種類を提供するなど、各社多様なサービスが生まれている。訪問看護ステーション「ぽけっと」の上田浩美代表が言う。
「認知症でなくても、毎朝家を出て夕方帰り、家族が行く先を聞いても分からないという高齢者は少なくありません。車の運転も同じで、行動記録をDVDで見せられ、初めて家族の言うことを聞くようになる高齢者は多いはずです。高齢化社会の中で見守りサービスは、本当に必要なサービスです」
ただ、介護保険適用外のサービスであることを忘れてはいけない。
(ジャーナリスト・木野活明)