「中島館」の黒湯水風呂はまるで化粧水 心底トロットロ
京急本線弘明寺駅から横浜市営地下鉄の駅に向かって大岡川を越えてすぐ。創業66年のビル型銭湯「中島館」は、入り口に描かれた青地に白の大きな温泉マークが目印っス。サウナ仲間のY君と一緒にフロントで入浴料+サウナ代750円を払うと、サウナ客目印のバスタオルを受け取ります。レンタル小タオル代は50円。
「2階“中の湯”と1階“島の湯”が男女週替わり制で、2階と1階を合わせて中島です」と2代目の内田勇男さん。当日は1階が男湯で、紺ののれんをくぐり、お邪魔しま~す。
脱衣場で服を脱ぎ、浴場の扉を開けると、中央にはギリシャ風の円柱がデンと構え、その下に円形の浴槽がしつらえてあります。41度。超微細気泡のミルキーバスでした。「2階は露天風呂が広く、1階は代わりにミルキーバスがあります」と息子で3代目の幸雄さん。
もうひとつの白湯は、浴槽中央のボウリング球大の御影石から湯がコンコンと湧き出て41度。その一方には、深さ1.2メートルのボタン式ハイパージェット2槽、同じくボタン式で冷水枕付きスリーピングバス3床が用意され、背中や腰、太もも、ふくらはぎへのボボボが気持ちよかぁ。もう一方は電気風呂で、ご年配が陶酔してますねぇ。どれどれとトライすると、エレキ苦手なボクには無理な強さでパスですわ。
浴場奥のドアを開けると、半あずまや風の露天風呂があるじゃん。石壁に囲まれた岩風呂を満たすのは地下約100メートルから湧出する黒湯で42.5度。洞穴のような雰囲気に癒やされつつポカポカになったら、さてとサウナにGO。
ドアを開けると、真っ白くゴツゴツとした鉱石のような耐熱ブロック壁がなんともオシャレですよ。レンガに囲まれた大型電気ストーブは設定90度で、サウナストーンが盛られています。ヒノキ造りのストレート3段ベンチはマットが敷かれ、上段にどっこいしょ。ふわっふわの生地が気持ちいいぞ。定員は余裕で8人はいけそうっス。
先に入室していたY君が「ちょうどいい熱さで快適っス」と言う通りじんわりとした輻射熱がよかぁ。最初はチリチリと感じた鼻の奥も、熱さになじんだのか、楽に呼吸ができて、ストーブ横の12分計を見れば3分ほどで玉汗が浮かんできました。5分過ぎても、まだまだイケると感じるまろやかな輻射熱です。