アルバからの不思議なご縁「ラ・チャウ」でトリュフを堪能
2014年秋に、翌年に控えたミラノ万博の下見と称して、アルバからミラノを自主的に旅した。ミラノでは日本人学校とライブハウスで「アホが見るブタのケツ」のメロディーに日伊友好のメッセージを乗せて、♪ブォンジョルノ~ピアチェーレ~(こんにちは、はじめまして)とイタリア語で歌った。
アルバには年に3週間、収穫時期のみに開催されているトリュフ祭りがあり、狙いを定めて訪れた。小さな町は大変な賑わいで、白トリュフを扱う店の店頭のショーケースの中には、採れたての宝石がゴッロゴロと並んでいた。何店か巡る道すがら「嘉門さんですか」と声を掛けられた。ピエモンテが好きで、テニスのプレーヤーをやりながら地元のリストランテをプロデュースしたり、イタリアのワインを日本に紹介したりしている通称トミーという青年だった。
彼に最良のトリュフを選んでもらい、香りが漏れないように丁寧にパッケージしてもらった。翌日のランチは「リストランテ ラ・チャウデル・トルナベント」を訪れ、丘の上から美しいブドウ畑を見下ろしながら、フレッシュポルチーニやトリュフをふんだんに削ったパスタのタヤリンに舌鼓を打ち帰国した。