22日公表 ブラック企業大賞に「長崎市」ノミネートのナゼ
ブラック企業大賞実行委が22日、2019年の「ブラック企業大賞」を公表する。
相次ぐ過労死が問題視され、16年に「ブラック企業大賞」となった「電通」や、日常的に上司から「バカ、アホ」と言われた上、「死んだ方がいい」などと罵倒された男性が社員寮で自殺していたことが発覚した「トヨタ自動車」、14~17年に男性社員5人が労災認定され、うち2人が自殺していた「三菱電機」など、大手企業が並ぶ中でノミネートされた自治体がある。「長崎市」だ。一体なぜなのか。実行委の掲示理由はこうだ。
〈07年7月、原爆祈念式典に向けての取材にあたる女性記者に市の原爆被曝対策部長(当時)が性暴力をふるうという事件が発生。同年10月頃、長崎市は関係者に対して内部調査を開始した。ところが、その直後、当該部長は自殺してしまい、結局、調査は加害者の主張のみを聴取するにとどまったまま終了してしまった〉