SARSの教訓を生かした米国の新型コロナウイルス対策
中国・武漢が感染源とみられ、世界的な流行が懸念される新型コロナウイルスによる疾患は、今月21日にアメリカ国内でも初めての患者の発生が報道され、一気に緊張が高まりました。
日本では「新型肺炎」と呼ばれる新型コロナウイルスによる疾患は、アメリカではこの原稿を書いている22日現在、「SARSに似た呼吸器疾患で、症状はインフルエンザや肺炎に似ている」と表現されています。
米疾病予防センターでは2002年に世界的に大流行したSARSの教訓を生かそうと、いち早く主要な国際空港で旅客のスクリーニングを開始しました。
まずサンフランシスコ国際空港、ロサンゼルス国際空港、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の3つの空港でスタートし、すぐにシカゴ、アトランタにも拡大。武漢からの旅客はすべてこの5つの空港から入国するようコントロールし、到着旅客に対し検温などの検査を行ってきました。