新型コロナで注目 人気の奈良土産「蘇」は健康効果も抜群
「先週でしょうか、急に問い合わせが増え、思っていなかったことなので驚きました」
こう話すのは、奈良・唐招提寺の駐車場西隣にある土産物店「きとら」の店長だ。いま話題の「蘇」を、2002年の開店当時から取り扱う店だ。
「蘇」とは、古代のチーズともいわれている食品。作り方は諸説あるが、「牛乳を煮詰めて固めたもの」とされていて、貴族しか口にできなかった。
新型コロナウイルスで全国の小中学校が休校になり、学校給食の牛乳が消費されなくなったことから、酪農家を支援するために牛乳を購入しようという動きがSNS上で起こり、大量の牛乳を原材料とする「蘇」が脚光を浴びているのだ。
「ミルクが濃縮されたような、とても濃厚な味です。今まで経験したことがない味と感じる方もいますね。コンスタントに売れている商品ですので、常に切らさずにしていたのですが、3月10日には店舗も、通信販売しているアマゾンでも売り切れになりました」(「きとら」店長)