奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

中国の生物化学兵器説は根拠が弱いが…気になる謎の動きが

公開日: 更新日:

 4月15日、アメリカのFOXニュースが、新型コロナウイルスは湖北省武漢の海鮮市場ではなく、中国科学院の「武漢ウイルス研究所」から広まった可能性があると報じた。私にはそれが正しいかどうかは判断できないが、実はその噂は2月ごろから飛び交っていたようだ。

 2月中旬だったが、私の友人から、こんなジャーナリストを知らないかと問い合わせがあった。中国人の鳴霞氏という女性で、ウィキペディアで調べると、日本に帰化したジャーナリストのようだが、私は知らなかった。

 その女性がYouTubeで「武漢の新型ウイルスは中国共産党の実験室から漏れた生物化学兵器」であると語っていたのである。ちょっと興味はあったが、それ以外のテーマがなんとなくうさんくささを感じたのでこう答えた。

「武漢というのは、遺伝子組み換え研究の中心で、生物化学兵器の研究をしているという噂はありました。だから、可能性としては考えられるのですが、ただ、もし新型コロナウイルスが生物化学兵器だったら、もっと強毒ではないでしょうか」

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