ワクチンなお課題…バイデン勝利で東京五輪“米不参加”危機

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 米製薬大手ファイザーと独バイオエヌテックが9日、開発した新型コロナワクチンの臨床試験で90%以上に有効性が確認できたとのデータを公表した。日本政府は来年6月までに1億2000万回分を確保する予定。コロナ禍で開催が危ぶまれる来夏の東京五輪もこれで「障害なし」と思いきや、そうはいかなそうだ。

 このワクチンが抱える課題はおおむね3つ。ひとつはワクチンの効果の持続期間がどれくらいなのかまだ見通せないこと。さらに、高齢者や基礎疾患のある人にはワクチンを打っても抗体が出来づらいこと。最も深刻なのは「保存方法」だ。ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)が言う。

「ファイザーは今回のワクチンを『メッセンジャーRNA』という技術で開発しており、マイナス70度以下という超低温環境で保存しなければ、ワクチンの効果が失われてしまう恐れがあります。国内の大規模な医療機関ならまだしも、一般的なクリニックには当然、そのような設備はありません。来年に大量に納入できても、すぐに使用できるかは不透明です」

 東京五輪には200以上の国・地域から、約1万人の選手が参加。いつまで持つか分からないワクチンを、“失効”前に万単位で一気に接種するのは現実的ではない。ワクチン開発の前進は「大きな一歩」だが、世界中から人が集まる東京五輪が抱える問題の解決には結びついてはいないのだ。

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