東京五輪へ“Wパンチ” 変異株と季節性流行が7~8月にピーク
大阪府では16日、新たに1209人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、4日連続で過去最多となった。大阪は感染力の強い変異株感染者が全体の8割超を占める。東京五輪を控える都内でも警戒が強まっているが、季節性とのダブル流行の懸念が高まっている。
国立感染症研究所は、現在の感染状況が続けば首都圏の変異株感染者の割合は、5月前半に9割近くになると推計している。変異株が主流となった第4波はどう拡大し、いつ頃ピークを迎えるのか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。
「日本の第3波や変異株による英国での感染拡大は、昨年秋から感染者が増え始め、2~3カ月後の今年1月にピークを迎えています。5月に首都圏で変異株が主流になれば、ちょうど東京五輪が行われる7~8月に大きなピークが来る恐れがあります」
さらに、8月は要注意だという。上氏によると、新型コロナは冬と夏に流行を繰り返す「季節性」があり、各国の感染ピークは1月と8月に集中。変異株の流行に加え、夏に向かって「感染拡大期」に入っていくことになる。