大阪の“二の舞”か5.4万人入院できず…迫る最悪の医療崩壊
■「入院率」は8都道府県がステージ4
問題は、大阪の“悲劇”の「二の舞い」になりかねない地域が、いくつもあることだ。
宿泊療養者、自宅療養者、確認中の人を合わせた「入院できていない患者」は全国で約5万4000人(12日時点)。1月下旬の第3波のピーク時に比べ、31道府県で増加し、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令されていない地域でも11.6倍(大分)や6.3倍(福島)、3.1倍(鹿児島)などと悪化。全国では0.99倍と、第3波レベルの惨状に近づいている。
入院率も大阪以外に、神奈川、愛知、京都、兵庫、岡山、広島、福岡、宮崎の8府県がステージ4、15都道県がステージ3に到達している(11日時点)。入院できていない患者が全国にあふれているのだ。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)がこう言う。