神楽坂淳
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神楽坂淳作家

「うちの旦那が甘ちゃんで」(講談社)、「金四郎の妻ですが」(祥伝社)などの著書がある。

東京人が牛肉を食べ始めた意外な理由 夏バテ防止のスタミナ食だった

公開日: 更新日:

 毎日毎日いやになるほど暑い。どうしても冷たいものを飲むから夏バテが心配である。夏はむしろ温かいもの、辛いものでしのいだほうがいい。

 江戸時代などは夏は熱い甘酒でしのいでいた。「甘酒」というのは俳句では実は夏の季語なのである。

 江戸の人は夏バテ対策に、精力をつけようということに熱心だった。そのひとつが鰻だが、江戸時代が終わって明治に入ると、鰻に対して、肉がスタミナ食として台頭してくる。江戸に牛が多かったせいもある。

 明治に入ると、大名屋敷がなくなって、江戸の人口が大きく減ってしまう。跡地に造ったのが牧場だった。明治初期には実に20カ所以上の牧場があり、東京は酪農王国だった。牛乳は「角が生える」という噂でまだなかなか売れなかったが、そこで登場したのが牛鍋である。

 もっぱら外食ではあったが、精をつけるという名目で牛鍋がさかんになった。関東には昆布ダシの文化はなく、砂糖で甘味にした。甘い牛肉というのは日本人の嗜好に合う。そして牛肉は体を温める食材だから、夜の欲求も高まったのだ。

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