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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

SAPIX、日能研…中学受験「学習塾」の栄枯盛衰

公開日: 更新日:

「やはり日進と同様、これも内紛です。オーナーと講師陣が対立。4教科の主要な講師がほぼ全員、SAPIXに移った。塾業界ではオーナーによる私物化が目立ち、こうしたことがしばしば起こる。結局、TAPも消えてしまいましたが」(前出・学習塾経営者)

 TAP時代も難関中学の受験には定評があったが、SAPIXになってからは一層の強化が進んでいる。それは2021年の合格実績を見ても一目瞭然だ。

 東京・男子御三家の開成269人、麻布207人、武蔵61人。新御三家の駒場東邦173人、海城247人、巣鴨224人。女子御三家の桜蔭160人、女子学院145人、雙葉54人。国立の筑波大附属90人、筑波大附属駒場86人。神奈川・男子御三家の聖光学院229人、栄光学園105人、浅野263人。挙げだしたらきりがないほど、他の学習塾を圧倒しているのだ。

「SAPIXの天下は当分、続きそうに思いますが、これまでの歴史を見てもわかる通り、何があるのかわからないのがこの業界。少子化問題も大きくのしかかってくるだけに、生徒の奪い合いはさらに激しくなってくる。周囲の学習塾にとっても、いつまでもSAPIXの独走を許しておくわけにはいかないのです」(学習塾経営者)

 いずれにしろ、大人の勝手な都合で、子どもたちに迷惑がかかるようなことだけは避けてほしいものだ。

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