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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

麻布、開成、武蔵も…学習塾に支配される名門進学校の厳しい現実

公開日: 更新日:

少子化で古豪の名門校群も危機感

 新興勢力が伸びていく中で、危機感を持ったのが古豪の名門校群だった。少子化が加速する中で、出来る生徒をより多く集めたいのは名門校も一緒だった。

「世紀が変わる頃から、学習塾とのつきあい方も変化した。こちらから積極的にアプローチすることがないのはこれまでと一緒ですが、向こうから来た時は対応する。方針転換もやむなしとの判断に傾いたのです。そのあたりは開成も同様だったようです」(麻布・元教師)

 開成と麻布が渋々ながらも「長いものには巻かれろ」という姿勢に変わったのに対し、もう一校の御三家である武蔵は頑なだった。

「歴代の校長は人格者が多いのですが、学習塾とのつきあいなど、する必要がないという人ばかりだった」と話すのは学校法人根津育英会武蔵学園の関係者。

「そのせいとばかりは言えないのでしょうが、徐々に学校の偏差値は落ち、大学受験実績も今ひとつの状態におちいってしまった。そのおかげで、古いOBたちからは『武蔵はどうしてしまったんだ』と突き上げを食らっています」

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