岸田新総裁誕生でも前途多難…自民党の「地方の声を聞く」はどこに行った?
菅首相の後継を選ぶ自民党総裁選が29日投開票され、決選投票の結果、岸田文雄前政調会長(64)が河野太郎規制改革担当相(58)を破り、第27代総裁に選出された。
岸田氏は10月4日召集の臨時国会の冒頭、第100代首相に指名される見通しだ。
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「衆院選、参院選で生まれ変わった自民党をしっかりと国民に示し、支持を訴えていかなければならない」
当選した岸田新総裁は会場の党国会議員に向かって、こう挨拶していたが、すでに前途多難と言わざるを得ないだろう。なぜなら、決選投票の票数を見る限り、国会議員票で河野氏の131票に対して岸田氏は249票と、100票以上の差をつけたものの、都道府県票では河野氏の39票に対し、岸田氏は8票と大きく離されていたからだ。