立岩陽一郎
著者のコラム一覧
立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部客員教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

菅総理の挨拶文読み飛ばし「のり付着」の痕跡は無かった…政府広報と化すメディアの罪

公開日: 更新日:

「こんにちは、立岩さん。インファクトで単発で報道できないかなあ、と考えているネタがあります。ご相談したいのですが、お話しできないでしょうか」。全てはこの1本のメッセージで始まった。発信は広島で子育てをしながらフリーランスで取材を続ける宮崎園子さんから。9月22日の午後5時すぎのことだった。

「インファクト」とは私が編集長を務めるオンラインメディアだ。すぐにやりとりを始めた。その詳細は記事を読んでいただきたいが、簡単に書いておく。

 8月6日に広島市で行われた被爆者慰霊の式典での菅総理(当時)の挨拶読み飛ばし。政府関係者が菅総理を擁護する説明をしてメディアがそれを報じた。共同通信は「政府関係者」の情報として「原稿を貼り合わせる際に使ったのりが予定外の場所に付着し、めくれない状態になっていたため」とし、「事務方のミス」と報じた。「のり」と「事務方」に責任転換する説明だった。宮崎さんはその挨拶文を開示請求して実際に確認。そこにのり付着の痕跡は無かったことを明らかにした。

 驚きの内容だったがすぐには出さなかった。1本で出すか2本に分けるかを相談。その結果2本に分けることに。タイトルはすぐに思いついた。「総理の挨拶文」と釘打ちサブタイトルに「のり付着の痕跡は無かった」とつけて宮崎さんの原稿を待った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    佳子さまに“間違いないお相手”とのお忍び愛報道 眞子さんと「同じ選択」なら秋篠宮家どうなる

    佳子さまに“間違いないお相手”とのお忍び愛報道 眞子さんと「同じ選択」なら秋篠宮家どうなる

  2. 2
    ウクライナ兵の士気を高めるためにセクシー写真を! 心理学者の妙案が話題

    ウクライナ兵の士気を高めるためにセクシー写真を! 心理学者の妙案が話題

  3. 3
    盗難車数は昨年比2500%増! ゲーム感覚で韓国車を盗む「KIAチャレンジ」が米国で急増中

    盗難車数は昨年比2500%増! ゲーム感覚で韓国車を盗む「KIAチャレンジ」が米国で急増中

  4. 4
    小室圭さんは一度は「婚約辞退」を考えた 内定会見後のお食事会から“異変”が…

    小室圭さんは一度は「婚約辞退」を考えた 内定会見後のお食事会から“異変”が…

  5. 5
    吉永小百合「女性タレントCMギャラ1億円超」の圧倒的貫禄 77歳で堂々1位君臨の理由

    吉永小百合「女性タレントCMギャラ1億円超」の圧倒的貫禄 77歳で堂々1位君臨の理由

  1. 6
    田中聖の“ダメジャニ”人生は史上最悪…捜査逃れ繰り返しファン女性にカネを無心

    田中聖の“ダメジャニ”人生は史上最悪…捜査逃れ繰り返しファン女性にカネを無心

  2. 7
    出産で重い脳性まひに…救済求め障害ある我が子と会見に臨んだ母親たちの覚悟

    出産で重い脳性まひに…救済求め障害ある我が子と会見に臨んだ母親たちの覚悟

  3. 8
    島田陽子さん遺体いまだ火葬されず渋谷区が保管…このままでは“行き倒れ”と同扱いの可能性

    島田陽子さん遺体いまだ火葬されず渋谷区が保管…このままでは“行き倒れ”と同扱いの可能性

  4. 9
    小林麻耶の告白は99%真実 この目で見た妹・麻央さんの哀しき晩年と市川海老蔵の夜遊び

    小林麻耶の告白は99%真実 この目で見た妹・麻央さんの哀しき晩年と市川海老蔵の夜遊び

  5. 10
    “オミクロン対応”新ワクチンの疑問…未接種者や1回のみでは打てないのか?厚労省に聞いた

    “オミクロン対応”新ワクチンの疑問…未接種者や1回のみでは打てないのか?厚労省に聞いた