基地食堂でパンと納豆を取り過ぎ…空自40代幹部「10日間停職処分」に相次ぐ抗議の電話
幹部自衛官の処分が報じられると、航空自衛隊那覇基地には沖縄県民から抗議電話が相次いだという。
那覇基地は19日、航空救難団飛行群那覇救難隊の40代男性3等空佐を停職10日間の懲戒処分とした。その理由はこの幹部自衛官が、当時、勤務していた別の基地の食堂で、決められた数以上のパンと納豆(被害額計175円)を取ったというもの。
2019年5月23日~6月4日に、3等空佐はセルフ方式の食堂のテーブルの上に置かれていたパンと納豆を、1人1個と決められているにもかかわらず、複数回、余分に自分のトレーにのせ、席まで運んで何食わぬ顔をして食べていた。その様子を見ていた他の隊員が「おかしいのではないか」と訴え、「タダ食い」が発覚した。
食事については、基地の中に住むことを義務付けられている一般隊員は無料で支給されるが、幹部自衛官、もしくは許可を得て基地外に住む隊員に関しては一定の食費を支払わなければならない。
「食品ロスを出さないようにするため、申し込み人数に合わせた分量を出しています。副食を自由に好きなだけ取れるようにすると足りなくなる可能性があるので、担当が決められた分量を取り分けています。ただし、ご飯に関しては大盛りや少なめといった注文ができます。3等空佐は支払った食費以上のものを食べたことになり、それによって規定の食費を払いながら、納豆とパンを食べそびれた隊員がいたかもしれません。不正領得ということで、処分しました」(那覇基地渉外室広報班)