末松信介文科大臣は自他ともに認める門外漢 初入閣は来夏改選の“ハク付け”のため
末松信介文科大臣(参院兵庫・当選3回)
「私は末松信介ですよ」
岸田首相から電話で文科相起用を伝えられ、驚きのあまりこう応じたという。「希望を持ち、感激いたしました」と本人は深イイ話のように語っているが、これほど不安を広げるエピソードもない。主な関心事は地元の道路拡張で、キャリアは国交副大臣など。「子どもは国の宝」が鼻白む。門外漢がネジ込まれた理由は、最大派閥・安倍派の入閣待機組の筆頭格で来夏に改選、選挙対策のハク付け初入閣だ。
■ANA出身
神戸市西区生まれ。父は兵庫県議で、小学校の文集に「政治家になりたい」と書いた。関西学院大法学部卒業後、ANA入社。4年で退職し、1983年に兵庫県議に初当選。通算6期務めた後、2004年に参院議員に転身。名前は岸信介元首相にあやかったという。
ホームページのプロフィルに〈時々大きな声でどなりますがにこやかな心を忘れず国政にいつも真面目に取り組んでいます〉と書いてある。
「気に食わないことがあるとカッとなる性格のようで、立場の弱い人には強く出るタイプです。参院の秘書の間では評判が悪く、スタッフを大声で怒鳴り散らすのもしょっちゅうだとか」(自民党関係者)