自民党「裏金選挙」また発覚!泉田議員が暴露した“新潟のドン”による実弾投入要請

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 また自民党の“金権選挙”が発覚した。自民党の泉田裕彦衆院議員(比例北陸信越ブロック)が1日の会見で、新潟5区から出馬した衆院選の際に党関係者から“裏金要求”があったと暴露したのだ。

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■「比例に引っかからなかったら終わり」と迫られた

 泉田氏によると、裏金を要求したのは、県政の“ドン”といわれる星野伊佐夫県議(82)。選挙対策として、2000万~3000万円を選挙区内の関係者に渡すよう要請してきたという。2人のやりとりがあったのは9月4日。菅前首相が退陣表明した翌日だ。

 星野宅に赴いた泉田氏は、自らが劣勢に立たされている世論調査のデータを見せられ「泉田さん、勝とうや。2000万や3000万の金を惜しんで一生を投げ出してはいけない」「比例に引っかからなかったら終わりだよ」と迫られた。

 親指と人さし指で「OKサイン」をつくった星野氏に「(第三者の)○○くんはこれ(カネ)を使うことを知っているからね」とも言われたという。

 選挙買収を命じられたと受け止めた泉田氏が難色を示し、河井元法相夫妻による買収事件に触れると、「そんなのは表面の話」「そういう世界だから」と諭されたという。

泉田氏側の“私怨”が影響

 泉田氏は当時の会話の音声を所有。高鳥修一県連会長に直接、検証を要求したものの取り合ってもらえず、やむなく会見で“告発”するに至ったと打ち明けた。近く、県連に星野氏の除名を要請するという。

 選挙区内への“実弾投入要請”が事実なら、広島の買収事件と構図は一緒。茨城6区では、選挙中に開催された演説会参加者に日当が支払われた「有権者買収」疑惑も浮上している。泉田氏の“告発”が事実なら、選挙でカネをバラまくのは、自民党にとって当たり前ということだ。

 星野氏は「全くの事実無根」と否定しているが、次々と浮かび上がる「選挙違反」疑惑。

 ただ、今回の告発については、泉田氏側の“私怨”が影響している可能性もあるという。

「新潟5区では、泉田氏さんの他に元長岡市長の森民夫さんが立候補。泉田さんと森さんで保守票を食い合う分裂選挙になりました。本来なら、県連が森さんの出馬を抑えるべきでしたが、それがかなわなかった。その結果、泉田さんは小選挙区で落選。苦杯をなめました。その恨みが根底にあるのではないか。もともと、星野県議や高鳥さんら県連側と泉田さんは折り合いが悪い。県連に攻撃を仕掛ける意図があるのではないか、と囁かれています」(地元関係者)

「聞く力」がご自慢の岸田首相は、泉田氏の話をどう聞くのか。

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