神奈川県が津波警戒メール“連発”し苦情殺到…黒岩知事謝罪も「私も寝不足」で大炎上!

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 南太平洋の島国トンガの海底火山で大規模噴火が発生し、16日日本の太平洋側各地で津波警報・注意報が発令された。8000キロ以上も離れた海底での噴火による津波発生に気象庁も混乱していたが、それ以上に大混乱だったのが神奈川県民だ。16日未明、県民のスマホに、けたたましい警報メールが何度も送られてきたからだ。

「神奈川県は16日未明から、県内16市町に対し、計600回以上も緊急速報メールを配信してしまった。システムの委託業者によるプログラム設定ミスで、県以外の津波情報が更新されるたびに速報メールを送ってしまったのです」(地元メディア関係者)

 県民1人当たりに20~30回もの速報メールが送られたという。深夜に突如、鳴り響く「アラート」には、さすがにSNSで〈うるさすぎて眠れない〉といった批判が続出。同県在住の30代男性は日刊ゲンダイに、「鉄琴のような甲高い音のメロディーが夜中に20回以上も鳴った」と話した。

「雪印の社長か!」と批判続出

 そこで、16日午後、黒岩祐治県知事が謝罪ツイートを投稿。ところが、その「文言」が“火に油”を注いでしまった。問題視されたのは、黒岩知事のこんなツイートだった。

〈業者に責任を押し付ける気はありません。ですから、私が謝罪しています。私自身も寝不足です〉

 黒岩知事は真摯に謝罪したつもりだろうが、この〈私自身も寝不足〉という言葉がまずかった。2000年に戦後最悪の集団食中毒事件を引き起こした雪印乳業(当時)の社長が会見で言い放った「私は寝てないんだ!」を彷彿させたようで、コメント欄は〈雪印の社長かw〉〈この一言必要?〉〈一番発してはいけないコメント〉と大炎上しているのだ。

 炎上前の16日朝、民放番組に生出演した黒岩知事の目はかすかに充血。司会者に津波被害について質問されると、11年の東日本大震災の被害を念頭に「3.11」と言うべきところを、01年の米国同時多発テロ事件の「9.11」と言い間違えていた。やはり寝不足で相当疲れていたのかもしれない。

 謝罪文言の軽さはともかく、今回の速報メール連発は、重大な危険をはらんでいる。県民に「うるさい」とスマホの電源を切られてしまうと、本当の危機を知らせるアラートが“スルー”されてしまいかねないからだ。

 実際、前出の30代男性は「音が鳴るたびに子供が起きてしまうので、寝室にはスマホを置けませんでしたね。妻はブチ切れて電源を切っていました」と話した。

「私も寝不足」という言い訳は、やっぱりまずかった。

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