奈良県知事「まん延防止」要請にNO! 京阪神3知事と異なる決断は暴挙か英断か
「医療が逼迫されるから飲食店を時短する、というロジックが私はよく分からないんですね。飲食店が時短すると病床率は少なくなるんですか? 古いスキームで国も担当も県も動いておられるように思います。宣言とかいう言葉でコロナは抑えられない」
奈良県の荒井正吾知事は19日、「まん延防止等重点措置」について、国に適用を要請する考えがないことを改めて示した。
荒井知事は「オミクロン株はいままでのデルタ株とは性質が違う。感染力が強いことが感染者急増の大きな原因となっている一方で、重症化率は極めて低く、同じように扱ってはいけない」と話している。
これまでも荒井知事は、全国知事会が政府に対して緊急事態宣言の発令を要請しても、「効果がないのに要請しろという空気を送られても……」と再三、要請を拒否。昨年8月には、県庁所在地の奈良市から国に宣言を要請するよう求める要望書を提出されたが、結局、蹴飛ばしている。
奈良市はその際、「隣接する大阪、京都、三重に緊急事態宣言が出ると、奈良に行けばお酒が飲めるというアナウンスになり、人が集まってしまいます。これまで緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を要請してもらうよう、それぞれ2回、県にお願いしてますが、一切、回答はありません」(秘書課広報担当)と答えていた。