東京都が神宮再開発で由緒ある樹木892本伐採 小池知事は「保守」を名乗る資格なし
「伐採される樹木は1926年に明治神宮内苑および外苑の整備時に植樹された由緒あるもの。当時、神社のある内苑の造営は国費で賄いましたが、外苑は全国からの寄付で資金を捻出。神宮創建のきっかけが『明治天皇を記念する施設』を求める国民の声だったため、明治神宮は『国民の神社』であり、記念施設は国民の寄付によって賄うべきだという考えに基づいています。植樹も全国有志の献木とボランティア作業で行われました」
あの「神宮の杜」も、ハナから「森」だったわけではないのだ。
「何もなかった陸軍練兵場跡地に政府技師や植物学者たちが持てる力を注ぎ、50~100年にわたって樹木の植生が入れ替わりながら、自然の原生林に近づける壮大かつ綿密な計画です。1世紀がかりの英知の結晶は伐採すれば二度と取り戻せない。神社のある内苑でなければいい、余っている土地を開発して何が悪い、などとカネが全ての悪しきグローバリズムに屈するようでは、小池知事に『保守』を名乗る資格はありません」(森山高至氏)
開発ありきで先人の知恵を粗末にすれば、バチが当たるぞ。