6年前ドタキャンの乙武洋匡氏も参院選に! タレント候補乱立の東京で無所属出馬の勝算
またタレント候補だ。予定される公示日(6月22日)が1カ月後に迫る中、「五体不満足」の著者で作家の乙武洋匡氏(46)が参院選の東京選挙区に無所属で出馬すると表明した。19日、自身の公式ユーチューブのライブ配信で明らかにし、「障害者や性的少数者、海外にルーツを持つ人などの生きづらさを解消したい」と語った。
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改選定数6の東京には、すでに自民党2人、立憲民主党2人、公明党、日本維新の会、共産党、れいわ新選組、小池都知事関連の政治団体「ファーストの会」などが候補者を擁立。
「安倍印」で自民公認が決まった元「おニャン子クラブ」メンバーの生稲晃子氏(54)だけでなく、自民の朝日健太郎氏(46=ビーチバレーの元五輪代表)、立憲の蓮舫氏(54=元キャスター)も現職とはいえ元はタレント候補だ。さらに、参院選への鞍替えを表明済みのれいわ代表・山本太郎氏(47=元俳優)も20日に記者会見、東京から出馬することを表明した。
有権者はドッチラケ
そこに乙武氏の参戦。それも無所属。勝算はあるのか?
「乙武さんは6年前の参院選の東京選挙区で自民党の目玉候補として出馬する予定でしたが、不倫スキャンダルで断念した過去がある。無所属で浮動票を取りに行くつもりでしょうが、当選ラインに到達するのはそう簡単じゃない。参院選は公示後の選挙期間が長いので、組織力や資金力がないと息切れします。それにしても、戦争や物価高など国民生活がSOSを発している時に有名人合戦では、有権者はドッチラケじゃないですか」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
6年前のドタキャン不出馬をめぐって因縁のある自民・朝日氏の陣営は穏やかじゃない。
「あの時、乙武さんが突然、出馬できなくなり、代わりの候補者探しが難航した。投票日1カ月前というギリギリに決まったのが朝日さんでした。それなのにブツけてくるとは……」(自民党関係者)
乙武氏乱入で、ますます混戦模様だ。