能登半島の次は小笠原諸島で…父島近海M6.2の揺れは南海トラフの予兆か?専門家に聞いた
21日16時15分頃、小笠原諸島の父島近海でマグニチュード(M)6.2の地震が発生した。父島近海では、プレート境界に近いため、震源が浅い地震がたびたび起こっている。今回の最大震度は2だったが、エネルギーとしては19日に起きた能登地方を震源とする最大震度6弱地震(M5.4)に比べて、かなり大きい。立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏がこう言う。
「この地震は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの下にもぐりこむことで起きています。現在、活動が活発化している、西之島新島、福徳岡ノ場、噴火浅根などの火山噴火と関係しています。
また今後、富士山や箱根山、伊豆大島などの噴火とも関わっていく可能性があります。南海トラフ地震には直接関係しませんが、仕組みとしては、千葉県南東沖地震と同じ。首都圏直下の大規模地震につながる可能性はあります」
一方、南海トラフの巨大地震と関連があるのは、19日の能登地方の地震。翌20日にも震度5強が起こっている。そもそもこの地域では、群発地震が続いていて、気象庁によると1年半前から震度1以上を約150回観測している。