迷いクジラの次はオットセイ?年明けから日本近海で続く海洋生物の“異変”は大地震の前触れか

公開日: 更新日:

 いずれも詳しい理由は分かっていない。相次ぐ異変にSNSでは「大地震の前触れ」と危惧する声が見受けられる。

 あの「3.11」の1週間前にも、茨城・鹿嶋市の下津海岸にイルカ約50頭が座礁していた。海洋生物の「怪行動」や「変死」は天変地異の予兆なのか。立命館大環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)に聞いた。

「過去の大地震や火山噴火の前にも、生物の異常行動が数多く確認されています。これらは『宏観異常現象』と呼ばれますが、今のところ『天変地異の前触れ』と言い切るには科学的根拠や因果関係が解明されておらず、『後付け』の域を出ません。ここ3年ほど、西太平洋に熱が集まる『ラニーニャ現象』が続き、日本近海の海水温度が上昇。その影響が海洋生物の異常行動を促しているとまでしか言えないのが、今の科学の限界です」

 海の生物たちの“訴え”が予知に役立つ日はいつか来るのだろうか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い