五反田の名店をはしご…「日南」ではさつま白波のお湯割り&ハラミの切り落とし、蘇る先代との思い出

公開日: 更新日:

肉好き有名人らが通う店

 さて、日が暮れて向かったのは路地裏の名店「日南」。五反田が「肉の聖地」などと呼ばれるようになったのはこの店によるところ大。内臓肉のカテゴリーだったハラミを串焼きにして、それをメインに出した店としてはここがパイオニアだ。

 ハラミは中延や恵比寿のもつ焼きの名店にも昔からあったが、知る人ぞ知る存在。ここまで有名になったのは日南のおかげだろう。通い始めたころ、アタシの好みはズイ(骨髄)の刺し身。いまでは絶対口にすることはできない代物だ。これが食べたくて夜な夜な通ったもの。ほどなくして肉好き有名人らが通う店となり連日超満員に。

 今日はいつものハラミの串焼き(700円)と軟骨のたたき(800円)とさつま白波のロックで一人酒。創業者である小夫家さんの奥さま・貴和子さんが宮崎の出身で昔から九州の焼酎を取り揃えていた。幻の焼酎「魔王」を飲んだのもこの店だった。が、小夫家さんが好きだったのはさつま白波のお湯割り。

「うまいから飲んでみてよ」となみなみついだグラスを目の前に。いつしかアタシも白波派になった。勘定を済ませるといつも「これ、持っていってよ」と人懐っこい笑顔でカウンター越しに手渡してくれたのがハラミの切り落とし。ニンニクと一緒に炒めてよく食いましたよ。

 亡くなった先代に代わり、いまでは平成世代の息子さん中心に若いスタッフたちが切り盛りしている。もちろんマダム貴和子も現役バリバリ。接客に余念がない。アタシを見て「昔とちっともお変わりなくて」。そのままお返ししますよ。客を大事にする先代の精神がしっかり受け継がれていることが感じられ、思わず、「白波、お代わりチョーダイ!」。

(藤井優)

○スワチカ 品川区西五反田1-27-6
○日南 品川区東五反田1-13-6

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