大阪万博チケットを巡るキナ臭い動き…販売数の実績は「非公表」って本当ですか?

公開日: 更新日:

機運醸成に水を差されたくない

 万博にとって機運醸成こそが死活問題。しかし、産経新聞グループのマーケティング会社「産経リサーチ&データ」がきのう公表した大阪万博に関する意識調査によると、万博に「ぜひ行きたい」「できれば行きたい」との回答が計31.2%。今年5月の前回調査に比べ、22.5ポイントも急落した。

 こんな調子だから、少しでも機運醸成に水を差さないために、万博協会がチケット販売の実績を公表したがらないとしても不思議ではない。しかし、多額の税金がつぎ込まれる以上、公表するのが筋だ。

 万博協会にチケットの販売実績を公表するのかどうか問い合わせると、「販売開始から1日~1週間などの短い期間での速報値を出す想定はしていない」(広報担当)と回答。まったく公表しないつもりはないとしつつ、「比較的大きな会見の場で公表するつもりだが、具体的な時期は検討中」(同)と濁した。

 日本維新の会の馬場代表は、29日の党役員会で、「(報道が)万博のお金がどんどん増えているかのような印象操作をしている」と逆ギレしていた。万博開催に透明性があれば、痛くない腹を探られることもない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差