セカンドライフを楽しみたいなら…シニア夫婦に横たわる“溝”の解決は早めがベター

公開日: 更新日:

 芸能人夫婦だから当然とはいえ、カッコよすぎる。タレントの結城アンナ(68)は6日、自らのインスタグラムに夫・岩城滉一(72)との夫婦ショットを投稿。シルバーヘアにメガネをのせた結城とサングラス姿の岩城の2人は、古希前後とは思えない若々しさ。いかにも仲がよさそうでカッコいい。では、世間のシニアカップルはどうなのか?

 ◇  ◇  ◇

 2人は愛犬を抱いて、背後にはクリスマスツリーが見える。ツリーは本物のもみの木なのか、「Ozzyも一緒に行く-ツリーの植え替え用の土を買いに近くまで」とつづっている。結城は北欧スウェーデンで生まれ、家族とともに来日後も日本に定住するまでは生まれ故郷と行き来しながら育っただけに、クリスマスは大事なファミリーイベントなのだろう。

 笑顔の2人からは、夫婦仲のよさがうかがえるが、世間のシニアカップルはどうなのか。女性誌ハルメクは先月14日、「シニアの夫婦関係・パートナーに関する調査2023」を発表。50~79歳の男女600人を対象にインターネットで行ったアンケート調査の結果をまとめている。

 それによると、満足している夫婦は全体で68.3%だが、男女では開きがあった。女性は64.7%で、男性より7.3ポイント低い。そのギャップは70代が最も大きく、男性は80%が満足しているのに対し、女性は58%にとどまる。

 一方、男性の不満は年代が上がるほど低くなるが、女性の不満は年代が上がるほど増える。70代の不満は、女性が男性の3倍近い22%だ。

 シニア夫婦の満足と不満のデータから浮かびあがるのは、年齢を重ねるほど夫は満足度が増すのに、妻は夫に愛想を尽かす割合が増える傾向だ。真逆の数値を示しているのはなぜか。

 男女問題研究家の山崎世美子氏は、「私のところに来られる相談者は、夫婦間でトラブルを抱えているのが前提で、調査対象となった夫婦とは違うかもしれないので、あくまでも一般論です」と断った上でこう言う。

「50代以上のシニア世代は、働き方改革がまったくなかった時代に家庭を築いた世代です。『24時間働けますか?』がCMのコピーになったように夫は家庭を顧みずに働き、妻は『亭主、元気で留守がいい』と夫を送り出しました。ほとんどの家庭で、育児も家事も妻任せでした。家庭をしっかりと守る妻に、夫が気を配り、ねぎらうようなタイプなら問題ないのですが、そうでないと妻は夫に反発せずとも、怒りをためます。そのまま子供の独立や夫の定年退職でセカンドライフに入ると、夫は妻に『よくやってくれた』と満足しますが、一部の妻は夫への怒りをため込んだままなので愛想を尽かす。一部のシニア夫婦のパートナーへの感情が真逆の傾向を示すのは、そういうことです」

 明治安田生命は毎年11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで夫婦をテーマにしたアンケート調査を実施している。この調査は、シニア世代のほか若い世代も含まれるが、夫婦の考え方の違いについては山崎氏が指摘する傾向がうかがえる。

 複数回答で夫婦円満の秘訣を確認した問いで上位に挙げられた3つは、「よく会話をする」「感謝の気持ちを伝える」「干渉しすぎない」だが、女性が重視しながら男性がそれほどでもないのは「感謝の気持ち」だ。女性は44.8%がチョイスするのに、男性の選択率は30.1%。その差は15ポイント近い。

 夫婦の不満なことで女性と男性とでの意識の違いが際立ったのは、やっぱり家事だ。「家事をしない・言わないとやらない」を不満なことに挙げた女性は17.4%だが、男性は3分の1程度の6.2%だった。

■感謝の気持ちに男女のギャップが

 前述の通り明治安田の調査には、家事などの分担意識が定着した若者も含まれるが、それでも夫はいまなお“やってもらって当然”という人が目立ち、そんな夫の態度にカチンとくる妻が少なくないことが見て取れるだろう。

「いろいろなことについて『分担』という言葉や考え方は定着しました。でも、家庭内の分担はまだまだなのが現実で、それに満足な夫と不満足な妻という夫婦は一定数確実にいます。妻の気持ちをくめない夫は、ちょっとした夫婦の溝が決定的な亀裂とならないように妻の気持ちに寄り添うことが重要です」

 山崎氏の指摘は、もっともだ。岩城&結城夫妻のようなベストカップルを目指すのは無理だとしても、溝を抱えた夫婦がそのギャップを埋めるには、無意識な夫が意識を変えて、妻の不満を解消することが欠かせないという。どうするか。山崎氏に聞いた。

「ハルメクさんの調査では、『一緒にいて安心できる』『優しさ』『一般的なモラル・常識がある』『価値観があう』など19項目の中から複数回答で相手に求めることを質問しています。そのうち、妻の回答率が夫を大きく上回ったのが6項目です。その6項目は、意識の違いが大きく、夫婦の溝になりやすい」

 それは、「誠実さ」「包容力・穏やかさ」「知識・教養がある」「浮気しない」「経済力がある」「束縛しない」の6項目だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    近鉄「しまかぜ」(大阪難波~賢島、京都~賢島、近鉄名古屋~賢島)見て、飲んで、食べて、くつろいで…伊勢志摩まで充実の2時間強

  2. 2

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  3. 3

    男性シニアの再就職は元公務員でもこんなに難しい 中高年がハマりやすい「リスキリング」の落とし穴

  4. 4

    関東で震度5弱の地震…ズドンと衝撃→長い揺れナゼ? 気になる首都直下型地震との関連性を専門家に聞いた

  5. 5

    小室圭氏実家はポリスボックスで過去に物議…旧宮家の養子案「皇族になれる資格を持つ人間」が増えたら危惧されること

  1. 6

    能登、トカラ列島、八戸に続き鳥取・島根で震度5強の揺れ…気になる「次の震源地」はどこだ?

  2. 7

    5年に1度の皇室と旧宮家の交流の場「菊栄親睦会」は2014年から開催されず…関係性の変化と養子案の皮肉

  3. 8

    シカとイノシシは殺処分だが…兵庫県多可町が「錯誤捕獲」したクマを放獸のナゼ

  4. 9

    前代未聞! 焼津市役所職員が「兼業」で全国歌手デビュー 地元イベントで歌っていたらレコード会社の目に留まり…

  5. 10

    全国で相次ぐクマ情報 宇都宮、仙台、京都、そして東京23区…「まさか」とはいえない出没警戒スポット

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  2. 2

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 3

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  4. 4

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 5

    トランプ大統領と高市首相がG7夕食会で「口論」し他国首脳が仲裁に? 仏メディアが報道の驚愕

  1. 6

    いよいよ“詰み”始めた高市首相…中傷動画疑惑めぐる答弁破綻で土俵際、週明け衆参集中審議が見もの

  2. 7

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  3. 8

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  4. 9

    『ゴールデン・ビートルズ』という謎のLPを棚からひとつかみ

  5. 10

    「24時間テレビ」目玉のチャリティーマラソン走る最有力候補の実名続々!ウッチャンが初の総合司会