【能登半島地震】現地ルポ「若者は災害の多いこの町を捨てて安全な地域へ」と町の区長が吐露

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自主避難所に初めての明かり

 午後5時過ぎ、電気の通らない真っ暗な町の外れに明かりが1つ見えた。住民たちが自主的に避難先として整備した「元気の湯」だ。閉館した温泉施設で、有志の住民たちの手によって即席の避難所となった。この日、発電車が到着して、震災後初めて明かりがともった。食料は近くの避難所から炊き出しをもらうという。

「私たちは避難所に行っても追い返されてしまったんです。信じられなかったです」と60代女性は吐露した。

 この地域の避難所は、近隣の保育所か小学校に指定されていたが、人が集まりすぎて入れなかったという。行政の混乱ぶりが垣間見える。自主避難所ができるまでは、車中泊で氷点下に達する寒さをしのいだという。

 石油ストーブを囲んで話を聞いていると午後5時59分、立っていても分かる余震が施設を襲った。震度4だった。住民たちは冷静にストーブの火を消して会話に戻った。

(取材・文=橋本悠太、橋爪健太/日刊ゲンダイ

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