高級腕時計店で万引か…疑いの目で客を監視したら女性店員から「あっち向いてて」と怒られた

公開日: 更新日:

警備員編

 高級ブティックのドアマン警備員として立哨することになった。ドアのそばに立ち、両手をへその下に組んで、入ってきた客に「いらっしゃいませ」と声をかける。それ以外は、これといってすることはない。

 単調な仕事の中「あれっ?」と思うことがあった。矢島さん(仮名)という女性スタッフが封筒を差し出して「100メートルほど行ったところに郵便ポストがあります。出してきてください」と依頼してきたのだ。

 私は店の警備のために雇われている。郵便物を投函する義務はない。だが矢島さんは当たり前のように要求してくる。私は自分より40歳も若い女の子の小間使いというわけだ。

 べつに不愉快には思わないが、これまであちこちの面接で言われた「60代のバイト体験はプライドがズタズタになりますよ」という言葉が記憶に蘇る。もし、一流大卒の有名企業出身者だったら、「バカにするな!」と怒り、その場で制服を脱ぎ捨てて辞めていくだろう。

 たまに自分が頼りにされていることを実感する。女性スタッフが接客中、別の商品を取りに行くため売り場を離れることがある。そんなときに「すぐに戻ります。見ておいてください」と頼まれる。客が商品を持って出ていかないよう監視して欲しいということだ。私は「分かりました」と答え、じっと客を凝視する。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網