獣医師国家試験合格者が発表 犬や猫以外にミツバチも診察する仕事の幅広さ

公開日: 更新日:

 牛や豚、鶏、羊などだけでなく、意外なところではミツバチ(ハチミツ生産)も家畜扱いで獣医師が診察。ハチミツに残留しない抗生物質を開発したのも、日本の獣医師でした。

 さらに製薬会社や化粧品会社、研究機関などで薬品開発や研究をサポートしたり、国や地方の公務員として保健所や動物愛護センターなどで公衆衛生を担ったり。こうしてみると、獣医師の仕事はとても幅広いことがお分かりいただけると思います。

 その中で公衆衛生を担当する獣医師が最も優秀といわれます。成績がよくない学生や希望する就職先から内定を得られなかった学生は、ペットを診察する動物病院に。

 どんな事情であれ、経験がモノをいう世界。国家試験に合格したからといって、すぐに何でもできるわけではありません。特殊な手術や手技をマスターするには、繰り返し繰り返し経験することが不可欠です。

 企業が運営する動物病院では、働き方改革が進み、就労条件が改善されています。

 そのような条件でないと、採用できないこともあるのでしょうが、仕事の相手が生き物だけに、休み返上で優秀な獣医師の手術をマスターするために出向いたり、動物の状況によっては徹夜で対応したりすることも必要です。若手の獣医師には、労をいとわず頑張ってほしいと思います。 (カーター動物病院・片岡重明院長)

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家