治療法がない? 終末期のペット「QOLの向上」でサプリは十分選択肢に

公開日: 更新日:

 動物もヒトと同じように高齢化していて、シニアになるとがんが進行したり、免疫力の低下で代謝機能が悪くなったり、原因不明の膠原病を患ったりして、さまざまな病気を発症します。そうやって終末期を迎えるのですが、最期が近づくにつれて承認された治療が少なくなって、承認の枠の中では治療が難しくなるのが現実です。

 そんなときに大切なのがQOL(クオリティー・オブ・ライフ)で、日本語で生活の質と解釈されます。ヒトでも動物でも、治療と病気を両立するには常に重要な考え方ですが、特に終末期はQOLをどうとらえるかが欠かせません。

 目の前の病気を治すことができる治療法があるなら、その治療法に託して、動物と飼い主さんが充実した余生を楽しむというのは十分ありえると思います。

 しかし、先進治療にわが子を託したとしても、入院が長引いたり、副作用で苦しんだりして、期待した効果が得られず、十分な余生を楽しめないとしたら、果たしてその治療はよかったのでしょうか。

 終末期のペットのQOLを考える上では、飼い主さんがわが子とどんな余生を送りたいか。どうやって看取りたいか。そういう視点が必要です。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    MLBやトランプびいきのFOXまで「頑張れ大谷!」 米国人の敵愾心はハンパなくても背に腹は代えられず

  4. 4

    FA目玉3選手、決断の行方…阪神・大山悠輔、ソフトB甲斐拓也、DeNA佐野恵太の去就は三者三様か

  5. 5

    《中日》1位指名した金丸夢斗をパ全球団が“完全スルー”した裏に「カラダの問題」

  1. 6

    旧統一教会にモーレツ支援された自民候補にトドメ!内部資料&証拠写真を鈴木エイト氏が入手

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  4. 9

    "刑務所ファンミーティング"に失望…特殊詐欺で実刑の元俳優に「第2の羽賀研二」化の懸念

  5. 10

    選挙支援をアテにできない自民“カルト議員”は壊滅状態…萩生田帝国の崩壊も秒読み