初任給軒並みアップでも生じる“格差”…「基本給のみ」or「固定残業代込み」で天と地の差

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「初任給は基本給を提示するのが原則です。内訳を明示すれば法律的には問題はないものの、賃金を高く見せたいがために、固定残業代込みの初任給を提示して、学生を混乱させているように思えます。ただ、今どきネットやSNSで調べればすぐわかることなので、こうした欺瞞に学生たちも気づいているはずです」

■しわ寄せが中高年層にいくケースも

 初任給引き上げで若年層に手厚くする一方、そのしわ寄せが中高年層にいくケースも少なくない。

「初任給を上げるということは、既存社員の賃金も補正しないとなりません。平均賃上げ率5~6%といっても、その配分は企業ごとにまちまちで、全世代が一律に上がっているわけではありません。若手人材の確保、離職防止のため、若年層に手厚くする半面、中堅以降の社員の賃上げが十分になされていない企業も見受けられます」(溝上憲文氏)

 若手時代、低賃金に甘んじ、ベアゼロを耐え忍んできたベテラン社員の賃金カーブが下落傾向の企業も。子育て世代や氷河期世代などにとって決して喜べる状況ではないという。

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