小林製薬「紅麹」サプリ摂取で死者…業績悪化、イメージダウン確実で損害賠償はどこまで広がる

公開日: 更新日:

 しかし、今後も購入者の健康被害が明らかになり、販売中止が長引けば、さらなる業績悪化やイメージダウンは避けられない。金融関係者はこう分析する。

「現時点では損害賠償請求が、どこまで広がるか見えません。レピュテーションリスク(ブランド毀損や企業価値・信用の低下を招く)の部分で健康被害者と取引業者、それぞれ、どの範囲まで実害が及ぶかが、一義的なコストになります。ただ今回はそれだけではなく問題の紅麹は口に入るものですから企業の評判が低下し、イメージがさらに悪化する恐れがあります。紅麹だけでなく、商品全体に対する売れ行きへの影響が一番大きく、宣伝もしばらく自粛せざるを得ないでしょう。イメージを大事にする会社ですから、今後新商品を出しても、そういう目で見られてしまいます。一番悩ましいところです」

 損害賠償は莫大な金額となり、消費者と取引先からの信頼を取り戻すのにも、かなりの時間がかかりそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇