骨折した捨てネコのてまりちゃんが急回復 その裏は絶妙サポートと奇跡の連続だった

公開日: 更新日:

 そこから奇跡が続いたのです。まずミルクをよく飲んでくれたのが1つ。これにより、適宜体全体を洗浄して、ノミの死骸や患部の状況を確認することができました。

 化膿した部位を消毒してから患部を縫合して、骨が動かないようにギプスで固定。点滴による栄養補給も並行したことで、骨折修復に耐えうる体力を備え、手術が可能と判断。骨折部位をピンで留める手術を行うことにしました。

 そして手術当日。X線で骨折部位を確認すると、その断面に骨の形成を促す骨芽細胞が増殖していることが確認できたのです。この細胞がさらに増えれば、骨折部位が修復され、しっかりとした骨になることが期待できました。

 手術はやめ、ギプスで固定したまま入院で運動を制限して成長を見守る方針に変更した結果、1カ月の入院後は骨が見事にくっついたのです。もちろん、わずかなズレはありますが、成猫では、この成果は得られなかったでしょう。

 奇跡の裏には、さらにいくつかの奇跡もあります。まず散歩中のワンちゃんが吠えなかったこと。それでてまりちゃんが逃げたら、そもそもこの縁が芽生えませんでした。もう1つは、手術よりノミの駆除や患部の洗浄を優先したことで、骨折治療のタイミングと成長期が重なったことです。それによって、メスを入れる骨折治療をせずに済みました。

 何よりも、てまりちゃんとワンちゃんの仲のよさです。写真の通り一緒に寄り添うように寝ていて、保護された方はその姿に毎日、癒やされているといいます。

(カーター動物病院・片岡重明院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  2. 2

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  3. 3

    秋には「ミヤネ屋」降板するのに…宮根誠司が今も「嫌いな司会者」でダントツのなぜ

  4. 4

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  5. 5

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  1. 6

    比大統領との国賓晩餐会で高市首相“謎テンション”…またまた動画で恥さらし批判殺到→大炎上!

  2. 7

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】

  3. 8

    5.30嵐「ラストコンサート」にラストスパート神対応 “高額転売”で話題になった「銀テープ」は後日ファンクラブ会員に送付へ

  4. 9

    2学年上の櫻井翔に諭されて堀越高校に進んだ松本潤のかけがえのない出会い

  5. 10

    「おい、オマエ、挨拶に来てねえよな!」納会の二次会でラーメンをすする牧田明久にお灸を据えた