オシャレなカフェが「60代を採用したい」という苦しい事情

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オシャレなカフェ編

「場違いなところに来てしまった」──。店のドアを開いた瞬間たじろいでしまった。そこは若い女性客ばかりのオシャレなカフェ。60代の私には不似合いに思える。

 求人サイトで「下町のカフェです」という文言を見て応募したのは今年の1月。店長の有田さん(仮名)から「個人経営の店です。面接にどうぞ」との連絡を受けた。下町の古びた喫茶店をイメージしていたら、大型ガラス窓の開放的な雰囲気。客は若い女性ばかりで、20代前半の女性スタッフ2人はいずれも超美人だ。オジサンは気後れしてしまう。

「人手不足で困ってるんです」

 狭い事務室で有田さんはこう切り出した。飲み物のほか軽食を出すカフェで、周辺に同種の店がないため客はひっきりなしに来る。近くのイベント会場で催し物があるときは1日に200人以上の来客があるそうだ。

「学生数人がバイトとして在籍し、毎日2人が働いています。私を入れて3人体制。お客さんが200人以上のときは派遣会社からも応援に来てもらいます。私はお休みも取れません」

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