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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

某銘柄は4万円→2万円に暴落…総菜の「半値」は魅力的でも株価では?

公開日: 更新日:

「おっ、半値だ!」

 午後7時半にもなると、値引きの割合が大きくなってくる。シールが3枚くらい貼られ、「すごいお得感」が出てくる。

「ちょっとこの総菜、怪しいけど買ってみるか……」

 ただ、よく見ると、「この総菜だけ」が妙に売れ残っている。

「んっ、人気がないのか……まずいってこと?」

「半値」ーー物価高のこの世の中において、魅力的な言葉だ。コンビニでおにぎりを買ったら勝手に「半額」にされたり、アイスが当たって「もう一本」とか、そんな類いの喜びである。

 しかし、つい最近、株式市場でも「半値」という出来事が起こった。それは、伊勢化学工業という銘柄だ。株価が4万円の大台に乗った直後、たった4営業日で2万円を割り込んでしまったのである。

 この銘柄、半年前は8000円くらいだったが、「ある材料」によって株価は急騰。大出世株となった。しかし、そんな喜びもつかの間、株価は大暴落。投資家はドン底へと突き落とされたのである。

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