太田市美術館・図書館(群馬県)ヒトとモノ、自然と人工が調和した複合施設

公開日: 更新日:

 人、本、芸術、工業……それらが交差し、時に融合する。「ものづくり」で知られる群馬県太田市ならではの近代型複合施設と言えよう。

 太田駅北口の目の前にある建物を見て、一目で何の施設か理解できる者は少ないだろう。5つの鉄筋コンクリート製の「箱」がスロープでつながっており、箱の上と周囲は木々が生い茂っている。それぞれの箱は図書館、美術館、カフェなどコンセプトがあり、来訪者はそこを自由に巡ることができる。

 設計したのはさまざまな賞を受賞し、現在は京大教授の建築家、平田晃久氏だ。

 太田市美術館・図書館の今泉知子係長代理が言う。

「ガラス張りで出入り口がさまざまな方向にあり、どこからでも気軽に入れる街の一角のような施設で、街を歩くように自然に各階を巡ることができるようになっています。ぐるぐる歩きながら思わぬ出会いを楽しみ、それぞれの居心地のよい場所を見つけて過ごしてもらえたらという構想です。プロペラや風の流れを思わせる外観はかつて中島飛行機があった、この街の記憶とつながり、東日本最大の古墳のあるこの街に人工と自然が入り交じる新しい丘をつくることも外観デザインに込めたと、平田氏はコメントしております」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  2. 2

    小島瑠璃子の夫が急死…一体何が? 夫の事業は順調とは言い難く、高級マンションから何度も転居

  3. 3

    「文春訂正」でフジテレビ大はしゃぎも…今田耕司、山里亮太、カンニング竹山ら“擁護”芸能人の行きつく先

  4. 4

    極秘結婚の小島瑠璃子 略奪愛は打ち消されるも…思い出される「付き合う前にいたす」発言

  5. 5

    中居正広は「地雷を踏んだ」のか…フジテレビに色濃く残る“上納体質”六本木『港会』の存在

  1. 6

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7

    “ケンちゃんシリーズ”宮脇康之さん「5回死にかけた」現在と「ジャニー喜多川さんの性加害の被害に…」の過去

  3. 8

    元フジテレビ長谷川豊氏 “お台場のガーシー”編成幹部を告発で…復帰目前の松本人志がトバッチリ

  4. 9

    巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

  5. 10

    N国党党首・立花孝志の保身と押し付け…反発した者には常軌を逸する卑劣攻撃