「90代の就活」に挑んでいた渡辺さん…その意欲を思い出し、元気づけられた!
桂華さんは知り合いのツテでこの町にやって来て、スナックで住み込んで下働きをしていたところ、渡辺さんを紹介されたのだという。
だが私の危惧とは裏腹に、その後、渡辺夫妻は仲良くハローワークに通い、渡辺さんは産業用ロボットの部品を組み立てる工場やペットボトルの蓋を作る工場で働いた。さらに桂華さんは初めて正規職員として特別養護老人ホームに採用された。調理員になったのである。2人で支え合って共働きをした。
順風満帆と思えたが、2人を不運が襲う。2019年10月、台風19号で特別養護老人ホームは水没した。桂華さんは毎日、ホームの後片付けに通った。ある夜、帰り道、自転車で田んぼに突っ込んだ。携帯電話で知らせを受けた渡辺さんが桂華さんを助け出した。左肘を骨折していた。そして2020年1月、今度は台湾の弟が病気になり、桂華さんは急きょ、故国に帰ったが、直後のコロナ禍で日本に戻れなくなった。渡辺さんは火の消えたような部屋で桂華さんを待ち続けた。
2023年1月、桂華さんはようやく帰ってきた。彼女は左肘骨折の手術を受けた病院の厨房で働き始めた。私は6年ぶりに渡辺夫妻に再会した。「桂華さんに負けちゃいられない。仕事を探す」と渡辺さんは意気込んだ。
90歳をすぎても働く意欲を忘れない渡辺さんを思い出しながら「まだまだ働かなきゃ! あきらめるわけにはいかない」と私は自分を勇気づけていた。
■関連記事
■関連キーワード
-
観光列車でGO! JR東日本「越乃Shu*Kura」(上越妙高~十日町)車窓に日本海、手元には新潟の地酒…絶景と銘酒を楽しむ
-
もぎたて海外仰天ニュース 太陽光パネルの下でブドウの房が2.5倍に! なぜ日差しを遮ると生育が良かった? 伊バーリ大学研究チームが論文
-
名機『花の慶次 -雲のかなたに-』がスマパチで12月復活! 大ヒットした「初代慶次」の伝説的な“出玉爆発力”とイケイケ感
-
瓶ビールが似合う 安らぎのレトロ酒場 「三ぶちゃん」(千葉・浦安)1973年創業 豊洲から仕入れた新鮮マグロ2種がドッサリと
-
しっぽのお医者さん~ねこ医院長のぽかぽか日記 【動物&飼い主ほっこり漫画】第128回しっぽのお医者さん「はっぴーハロウイン!」



















