著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

介護にまつわる「契約」には余裕をもって臨みたい

公開日: 更新日:

 通所リハビリに訪問看護、サ高住や有料老人ホーム、ショートステイに至るまで。介護に関連するサービスを受けようとすると、最後の詰めの場でさまざまな契約書が登場する。

 口約束でコトが運ぶより安心とはいえ、うんざりするほどの書類に目を通さなければならないことが多い。もちろん契約内容についてしっかりお互いが確認することは大切なことだが、次から次に契約書が登場するとドッと疲れる。

 とくに契約書を読み合わせする作業。つまり介護提供者側が用意した書類を、担当者が一字一句読みながら内容確認をする作業はやっかいだ。事前に書類を渡してもらい「当日までに読んできてください。疑問や質問があればお答えします。なければ、重要事項のみの再確認で契約になります」だけでいいでしょ?--と毎回思ったものだ。

 きっと提供者側も同じことを思っていることだろう。それでもなぜ時間をかけて確認を繰り返すのか?

 介護を必要とする高齢者を一時的にでも預かる以上、重大な責任が相手にのしかかるからだ。何げない動作でもケガや病気になるかもしれない……。たとえ介護提供者側に落ち度がなくても、まずは介護提供者側の責任問題が必ず浮上する。それを防ぐためにも、きっちり内容確認をしようという流れになってしまう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋