著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

家族介護の光と影…親の介護と心理的苦痛の関係性を調査

公開日: 更新日:

 長きにわたる家族の介護は、介護者の身体的な負担や精神的な消耗につながり、心理的苦痛の原因となる可能性が指摘されています。そのため、介護が必要な家族が亡くなり、介護生活が終わると、さまざまなストレス要因から解放され、心理的苦痛が軽減する可能性もあります。

 しかし、介護が終了した場合に、介護者の精神状態がどのように変化するかについて、質の高い研究データは限られていました。

 そんな中、厚生労働省が実施した「中高年者の生活に関する継続調査」のデータを用いて、介護者の心理的苦痛の変化を分析した研究論文が、日本疫学会誌の電子版に2024年9月28日付で掲載されました。

 この研究では、06年以降に親、もしくは義理の親の介護を開始し、21年までに介護を終了した8280人(平均63.1歳)が対象となりました。介護の終了から3年間にわたって追跡調査が行われ、研究参加者の心理的苦痛の変化が分析されています。なお、心理的苦痛は精神状態の不調を24点満点で評価し、5点以上と定義されました。

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