シニア猫の「元気ない」「食べない」「吐く」は便秘を疑って

公開日: 更新日:

 シニアのワンちゃんは便が緩くなりやすいのですが、シニアのネコちゃんは逆に便が硬くなって便秘がひどくなる傾向です。

 悪化すると、たまった便が多くなり過ぎて、自力で排泄できなくなるほどで、結腸が膨らむので巨大結腸症と呼ばれます。その対策を紹介しましょう。

 ネコちゃんの結腸には90度近く湾曲する部分がある上、腸管も狭くなるため、構造的に便が引っ掛かったり、停滞したりしやすい。そこに加齢の影響が重なると、巨大結腸症を起こしやすくなります。

 その影響の一つは、脊椎変性による神経の圧迫です。それによって神経伝達が悪くなると、腸を取り囲む筋肉の収縮力が低下し、便を押し出す蠕動運動が弱まります。それでたまった便により、筋肉が伸び切ってしまうと、今度は緩んでしまってますます便が停滞することに。パンパンに膨らんだ風船の空気を抜くと緩んだゴムが元に戻らなくなるイメージです。

 もう一つは結腸を含む大腸の吸水作用で、停滞した便の水分が吸収されてより硬くなります。そうなると自力での排便が難しい。便が出ないのはもちろん、食欲不振や元気がないといった症状が見られ、ひどいと気持ち悪くて嘔吐します。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋