著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

公開日: 更新日:

「千葉県から開成に通う生徒は昔から多く、僕もその一人だったわけですが、息子はそれほど丈夫なほうではない。毎日ラッシュの電車に乗ることを考えたら、市内にある渋幕にしようということになったんです」

 もうひとつの理由は開成の校風が合わない懸念があったからだ。

「開成の名物は運動会の棒倒し。ケガも気にせずにぶつかりあう。意外に肉体派が揃っているんです。パソコンに向かうことが好きな息子はこうした男っぽい雰囲気に馴染めない気がした」

■昨年まで43期連続で東大合格者数首位

 その受験実績を考えると、もったいない気もする。何しろ、昨年まで43期連続で東大合格者数首位なのだ。開成の凄さを認めつつ、「渋幕の躍進ぶりは驚異的」と話すのは個別指導塾の経営者だ。12年に東大合格者数10位に名を連ねると、以降は13期連続でトップ10入りを果たしている。

「高校の開校が83年、中学が86年の新興組ながら一気に上位校に駆け上がったのは創設者の田村哲夫理事長兼学園長の手腕がある。自身も麻布の出身で、受験界を知り尽くしている」と塾経営者は評する。この塾の生徒の間でも、開成と渋幕の両校に受かった場合、渋幕を選ぶケースが増えているという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情