米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

公開日: 更新日:

「これは主食用コメの生産調整の影響で、主食用から加工用途米、飼料用途米、輸出用米のほか、豆や麦などの作物に転用することで政府から補助金が出されているためです。輸出米は農家と単年、複数年契約で取引されるため、どんな相場状況でも値段はある程度固定されています。SNSの富山県産コシヒカリは、農家が卸す価格は推定で5キロ1680円ほど。そこから農協や商社が2200円ほどで販売し、輸送費等が乗れば、その金額でつじつまが合います」

 生産国より外国の方が安ければ、「おかしい」といった声が出るのは当然だろう。だからといって、輸出米を引き揚げるわけにはいかないという。

令和6(24)年産米の収穫量およそ680万トンのうち輸出米は4万トン程度なので、農水省は国内需給に悪影響を与えないと踏んでいるのでしょう。輸出数量の契約が不履行になるほうが後々問題になります。輸出米は日本食レストランや現地の日本人らが購入することがほとんどです」

 常本氏によると、日本ではパックごはんだけでなく、来年には切り餅も店頭から消える可能性があるという。米騒動が収まる気配が感じられない。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か